泡洗顔はお肌に悪いから乾燥肌に使えない?

敏感肌の方は洗顔でも刺激を受けてしまう事もあります。

皮脂汚れをしっかり落とす洗顔料を使用してしまえばピリピリとお肌を刺激してしまいます。

ぬるま湯で洗顔も有りですが、洗顔料を使用しないと汚れが落ちていない気がします。

泡洗顔でも出来るだけ低刺激なものがあるのでしょうか。

まずは敏感肌について触れていきましょう。


敏感肌とは

良く耳にする敏感肌。この呼び方に定義は無いらしいですね。

ちょっとした事でピリピリと刺激を感じるのが敏感肌と言われています。

なぜ刺激を感じるのか?これはお肌の乾燥肌が原因ではないかと思います。

乾燥肌はお肌表面の角質層が乱れた状態にありカサカサを感じます。これはお肌のバリア機能が失われた状態で、外部からの異物によりお肌へ刺激を与える為です。

これが敏感肌と言われているのではないかと思います。

ですから乾燥したお肌を改善する事により、刺激のある敏感肌も良くなるのはずなんですね。

ただ敏感肌は生まれ持った方もいらっしゃいますので、あまりにも酷い方は専門医に相談する方が良いかもしれません。

なぜ敏感肌になる?

敏感肌になっているのはバリア機能の低下が挙げられます。

バリア機能とは角質と皮脂膜により外部からの侵入を防いでいます。また、お肌の潤い成分が逃げないようにしています。

このバリア機能が低下すると敏感肌や乾燥肌となってしまいます。

バリア機能が低下するのは様々な要因が考えられますが、元々敏感肌の方以外は過度なクレンジングや洗顔が考えられます。

急に敏感肌になって刺激を感じやすくなった方はこれらを疑っても良いかと思います。

しかし、クレンジングや洗顔に心当たりがない方は年齢によるバリア機能の衰えもあります。

年齢を重ねてくると潤い成分も少なくなってきますので、お肌が乾燥したり角質が乱れやすくなりバリア機能が衰えてきます。


泡洗顔は敏感肌に使える?

敏感肌の方は洗顔をするだけでも刺激を受けやすいです。

もちろん泡洗顔をしても大丈夫な方と使用しない方が良い方がいらっしゃいます。

洗顔料は汚れを落とす為に様々な成分が配合されています。

敏感肌が酷い方にはこの成分が刺激を与えてしまいますので、ピリピリ感が強いと感じた場合には使用を中止しましょう。

では比較的お肌に優しい洗顔料はどのようなものでしょうか。

多くの洗顔料は皮脂や汚れをしっかりと洗い流すように成分配合されていますが、中には洗顔力が比較的弱くなるように工夫された洗顔料があります。

それはアミノ酸系の洗顔料や弱酸性の洗顔料です。これは洗顔力は落ちますが、お肌への刺激は比較的優しくなっています。
(全ての方に刺激が無い訳ではありません)

しっかり汚れを落とす訳ではないので、皮脂を残しつつ洗い流す洗顔料です。この為、つっぱり感が少なくしっとりと洗い上がります。

洗浄力の強い洗顔料はしっかり汚れを落としますがお肌への負担が掛かります。

逆に洗浄力の弱いアミノ酸系洗顔料などはお肌への負担が減り、敏感肌や乾燥肌の方向けです。


お肌を優しく洗うには

泡立つ洗顔料には泡を作る為に界面活性剤が含まれています。

界面活性剤はお肌に悪いと言われています。確かに長くお肌にのせておくのは良くありません。

とは言え界面活性剤は酸化した皮脂などを洗い流すには必要なものです。

正しく洗顔を行えば敏感肌の方もお肌の負担を軽減して洗顔出来ます。

まず、洗顔料でポンプ式は避けましょう。

使用するなら泡立てるタイプの洗顔料を選びます。

泡立てるタイプは必ず泡立てネットを使用しましょう。これによりきめ細かい泡を作る事が出来ます。

きめ細かい泡を作る事により、手が直接お肌に触れなくても洗顔を行えます。

ポンプ式は泡の持ちが良くありませんし、泡の弾力も弱くなります。

敏感肌の方は洗顔する時間を短く行います。約30〜1分以内で洗い流しましょう。

長い洗顔はお肌の必要な皮脂や潤い成分まで洗い流してしまいます。

また、お肌の弱っている時はぬるま湯だけの洗顔でもある程度の汚れた皮脂は洗い流せます。

あまりにも刺激が気になる方はこの方法でも良いでしょう。

洗顔はお肌のターンオーバーサイクルを正常に保つには必要な工程ですから、お肌の状態に合わせて洗顔方法を変えていきましょう。

敏感肌に石鹸洗顔は?

石鹸タイプは余計な成分を含まずに洗顔が出来る優れものです。

ですが、敏感肌状態の時に石鹸洗顔はお肌への負担が高くなります。

これは石鹸タイプがアルカリ性の為です。アルカリ性は汚れをしっかりと取り除く性質があります。

もし敏感肌の方が使用すれば、皮脂の少ないお肌への負担が避けられず潤い成分も洗い流してしまう可能性があります。

石鹸洗顔は余計な成分を含まず洗顔料としては優秀ですが、敏感肌や乾燥肌の時は使用を避けましょう。

まずはお肌を正常に保つようにする事が先決です。

お肌のバリア機能が正常になってきたら石鹸タイプを使用するようにしていきましょう。

洗顔はなぜ行うのか

お肌には皮脂膜があり、外部からの刺激や雑菌から守ってくれていますね。

そんな頼りになる皮脂膜も酸化します。

この酸化した皮脂膜が汚れてお肌に残すと言うのは良くありません。

これはお肌のターンオーバーサイクルが乱れたり、毛穴に皮脂が詰まり黒ずみなどを引き起こしてしまう為です。

また年齢を重ねたお肌はターンオーバーサイクルが遅くなりますので、お肌の古い(剥がれ落ちそうな)角質や酸化した皮脂膜を取り除く事でターンオーバーを保ちます。

お肌の潤い成分である「セラミド」もターンオーバーにより作られます。年齢を重ねたお肌の潤いを保つには洗顔が重要になります。

洗顔の目的は、一日中お肌を守って酸化した皮脂を洗い流し、新たに皮脂膜を作る事です。これにより肌トラブルも少なくなると考えます。

過度な洗顔は行わず、正しい洗顔を行っていきましょう。

泡洗顔で毛穴の汚れを取り除きたい

毛穴の表面には皮脂汚れなどがついていますので、泡洗顔で落とす事ができます。

問題は毛穴の奥の汚れも洗い流せるのかと言う事ですね。

多分毛穴の奥の汚れまでは落とす事ができません。毛穴の奥はバリア機能で守られています。

もしこの皮脂を通り抜けて洗い流した場合は刺激が少なくともあるはずですね。

また皮脂はバリア機能の役割もありますから、取り除かれればお肌を守ろうと分泌が早まります。

この事から毛穴汚れを落とすのは毛穴の奥ではなく、毛穴の表面の汚れまでです。

黒ずんだ表面の汚れも洗い流す事で、汚れも目立たなくなりますよ。

濃密で細かい泡洗顔で行ったとしても、毛穴の奥ではなく毛穴の表面の汚れを落とす目的として使用しましょう。

お肌に優しい泡洗顔料

違う記事では泡立たない洗顔料をご紹介していますが、こちらはアルカリ性の為にしっかりと汚れを落としてくれます。
敏感肌の方にはおすすめをしていません。

お肌が弱めの方におすすめは自身で泡を立てる洗顔料です。

デメリットは手間が掛かる事といくらお肌に優しいと言っても界面活性剤を使用していますので、長く洗顔はしない方が良い事。

しかし泡立てネットを使用すれば、短時間できめ細かい泡を立てる事が出来ます。きめ細かい泡はお肌へ直接手が触れないので負担が軽減されます。

泡立てする時間が必要なので、忙しい朝より夜間に使用すると良いかもしれません。

界面活性剤が使用されていますが、低刺激の弱酸性やアミノ酸系の洗顔料をご紹介します。
(全ての方に刺激が無い訳ではありません)