FXを始めた時に知っておくレバレッジの意味は？

FXを始めたいけどレバレッジという言葉を聞いた事があると思います。


FXは初めてなので意味もあまり分からないし、かと言って分からずに始めて損失が大きくなるリスクが怖いと言う方も多いと思います。


ここでは私のような初心者でもレバレッジの使い方が理解できるように、そのメリットやデメリットなどもお伝え出来ればと思います。

FXでのレバレッジは小さな金額で大きなお金を取引き出来ると言う意味があります。


しかし実際FXの取引でレバレッジを細かく設定は出来ないんです。
(FX取引会社により一部有り)


レバレッジは自動で計算されるので、設定するのはロット(通貨量)になります。


私も始めたばかりの時はレバレッジをどのように設定するのか分からなかったんです。


実際に取引をしてみると自動で計算されていたので、自身が取引を指定したのはロット数だけです。


ただレバレッジの意味を知ることで計画を立てる事も出来ますので、どのような事なのか例にしてみますね。


例えば資産額(自分がFX口座に預けている金額)が10万円だったとします。


取引する通貨ペアは
米ドル/円

為替レートは
150円

取引ロットは1ロット(10,000通貨)

レバレッジは25倍(個人取引の場合は25倍固定が通常)
とします。


10,000通貨x150円で150,000円の取引になり、口座から証拠金という金額が引かれます。


150,000円/25倍(レバレッジ)で証拠金は60,000円です。


このようにレバレッジは証拠金がどのくらいになるかを算出する事が出来ます。


証拠金は取引出来るロット数や証拠金維持率の目安になるのである程度分かっていると取引しやすくなります。


ちなみにこの預けたお金(証拠金)は取引中に動かす事はできません。

レバレッジの倍率はFX会社により変わってきますが、個人で変更出来るのはごく一部のFX会社。


通常個人の場合は25倍固定か20倍までです。


先程もお伝えしましたが、レバレッジが高いから損益が大きくなる考えは間違いありません。


関係があるのは取引ロットになりますので、レバレッジが25倍固定でも最低取引量が低いFX会社を選べば金額も少なくて済みます。


同時に大きな金額は稼げないという事も考えられます。


さて、レバレッジが大きいか低いかの意味はなんとなく理解出来ましたでしょうか。


ではレバレッジが大きい時や低い時のメリットやデメリットはどう言ったところがあるかもう少しお伝えします。

レバレッジを大きくした場合のメリットとしては、証拠金を少なくしても大きな金額を取引出来る点にあります。


1ロット(10,000通貨)を取引した場合、10pips(10銭)の利益があったとすれば1,000円のプラスになります。


30pips(30銭)のプラスでは3,000円の利益となります。

レバレッジが高ければメリットだけではなく、デメリットもあります。


通貨量は当然ながら高くなってしまいます。どのような事か例を挙げてみます。

例
FX会社の最低通貨量は1,000通貨とします。

為替レートは1ドル=100円

資産額は60,000円

10,000通貨量を取引した場合

10,000x100=1,000,000円の取引が出来ます。

レバレッジは25倍なので証拠金は40,000円です。


ではレバレッジを20倍で取引したとします。

この場合に取引通貨量は8,000通貨になります。


ここで注目したいのは
レバレッジ25倍の時の取引通貨量は10,000通貨
レバレッジ20倍の時の取引通貨量は8,000通貨
になりました。


最低取引通貨量はFX会社により違いますが、最低取引通貨量が1,000とすると8,000通貨でも取引が出来ます。


最低が10,000通貨量の場合には取引が出来ません。


1ドル=100円の時に買ったとします。
そして1ドル=105円になったので売却しました。


利益は差額の5円なので
レバレッジ25倍の時は
10,000x5=50,000円の利益です。


レバレッジ20倍の時は
8,000x5=40,000円の利益になります。


プラスに働いた場合、レバレッジの高い方が利益は高くなりますが、もしレートがマイナスになった場合は同じ額だけ損失になってしまいます。


これがレバレッジのデメリットにもなっています。

レバレッジのデメリットをお伝えしましたが、そのような損失を出来るだけ大きくしないようにするのがロスカットです。


これは設定した損失以下になれば、自動で決済するシステムです。


例えば証拠金50,000円で10,000通貨の取引をして、損失が100,000円になった場合はかなりのマイナスになってしまいます。


こうならないようロスカットを設定して、例えば証拠金の70%以下になった時に強制決済にしてしまえば損失も最小限で済みます。


ロスカットのメリットは何%以下になったら強制決済が出来るという事なので、張り付いて見ている必要もありません。


殆どのFX会社でロスカットのシステムは採用されていますので、選ぶ時にあまり迷う必要もありません。

ロスカットは設定以下の損失が出た場合に自動で決済するシステムですが、デメリットもあります。


それは急激な下落の時には間に合わず決済出来ない事があります。


例えば70%以下に設定したはずが、急な値下がりにより30%以下で決済になってしまったという事も少なくありません。


50,000円の証拠金だった時に70%では35,000円です。


しかし30%では15,000円となり、差が20,000円も出てしまいます。


レバレッジを高くした場合に損失が大きくなるのはなんとなくお分かり頂けたかと思います。


その損失を最小限に抑えるロスカットは100%確実に決済出来るものでは無いという事を念頭に取引を行う必要があります。


リスク管理はご自身でしか出来ないので、資産が無くならないように取引をしなければなりません。

ロスカットは自動で行われますが、どうしても不安なら自身で見切りを付けて決済する事も出来ます。


これは損切りとも呼ばれていて、大きく損失しそうと思った時にロスカットを待たずに決済をしていく手法です。


ロスカットも急激な変動には対応が出来ません。


リアルタイムでチャートを見れるなら自分自身で見切りをつけて損切りを決断しましょう。


急激な変動により損失を出すよりも早めに決済した方が少ない損失で済む場合もあります。

ちょっと難しい話になりますが、証拠金もある程度算出が可能です。


為替レートなどによって変わりますので、実際に行う事はありませんが、知識として覚えておいても良いかも知れません。


興味の無い方は読み飛ばして頂いても構いません。


口座に預ける金額(証拠金)は取引通貨量の最低4%です。


為替レートは1ドル=110円とします。


6万円の口座金額で10000通貨を取引する事にします。


以上の設定で取引をしていきます。


次に証拠金を4%以上にします。


これはFX取引会社によりますが、レバレッジを最大25倍にすると最低でも4%以上必要になるからです。


まず110(円)x10000(取引通貨)=1,100,000となります。


レバレッジは最大25倍にしますので


1,100,000÷25=44,000円


証拠金は最低額の44,000円以上なので、10,000通貨が取引可能となります。


では取引に移ります。


1ドル=110円で買いました。これが1ドル=110.05円に上がったところで売却します。


0.05円の儲けがでました。いくら稼げたのか計算します。


0.05x10,000通貨=500円のプラスになりました。


これは10,000通貨量を取引した場合になります。


ちなみにレバレッジを20倍にすると


1,100,000÷20=55,000円の証拠金が必要になります。


レバレッジは変わっても取引した通貨量は変わらないので、稼げたのは500円となります。


この他も試してみましょう。
証拠金は10万円のままで取引通貨量を2,500,000円のレバレッジ25倍にしてみましょう。


ちょっと計算しにくいので、1ドル=100円で買ったとします。


同じ条件で1ドル=100円から1ドル=100.05円に上がり売却したとします。


差額は0.05円の儲けです。しかし取引した通貨量は25,000通貨なので


25,000x0.05=1,250円のプラスになる訳です。


あくまでも損益は取引した通貨量に比例します。


レバレッジを高くすれば小さな金額で大きな金額を取引出来る意味なので、当然ながらレバレッジを低くすれば証拠金の金額が高くなります。


ちなみにレバレッジは最大25倍となっていますので、10万円の資産で30,000ロットを取引は出来ません。


この場合は口座に預ける金額を増やすしかないのです。


損失も買った時よりも下がれば同じ額がマイナスになります。


重要なのは今の資産でどれだけの通貨量を取引するかを考えなければなりません。


資産が低いのに大きく稼ぎたいという考えは間違いです。