これは「インテンスパルスライト」と言われているフラッシュ式脱毛器です。
このIPL方式は家庭用脱毛器に採用されており、赤外線の光を放ちます。
ではこのIPL方式は脱毛する時にどのようなメリットやデメリットがあるのかお伝えしていきます。
IPL方式の特徴
IPL方式はフラッシュ式であり、幅広い波長を持っています。
通常レーザー式脱毛器(医療脱毛)では波長が、755nmや1064nmなど単一の波長が出ています。
目的に合わせて使用出来るのが、レーザー式脱毛器の特徴です。
家庭用脱毛器でもレーザー式脱毛器がありますが、出力は抑えられています。
一方でフラッシュ式脱毛器はレーザー式ほどの出力は無いものの、幅広い波長(約750〜1080nm)を出せるのが特徴です。
これはどのようなメリットがあるかと言うと、浅い毛や深い毛にも対応出来ると言う事です。
その為、脱毛をする場合に機器を変える必要はなく幅広いムダ毛に熱ダメージを与える事も可能です。
なので腕や足のムダ毛に照射した後でも、脇やVゾーンなどそのまま面倒な操作もなく使用出来ます。
デメリットとしては、出力が弱いのでレーザー式(医療脱毛)のような効果は期待出来ない部分もあります。
また連続照射をした場合には光がまばらになる為、一定の光の強さを保てない事もあり、照射が乱れる事もあります。
これは毛がまばらに生えてくる場合もあり、照射する回数は多くなってきます。
家庭用脱毛器にIPL方式が使用されるのは、出力も程々に幅広いムダ毛にも対応出来ます。
初めて脱毛する方でも使いやすくなっています。
家庭用IPL脱毛器は痛い?
先程、家庭用IPL脱毛器は出力が抑えられているとお伝えしました。
では出力が抑えられていると痛みは無いのでしょうか。
これは家庭用脱毛器でも痛みは伴います。
出力が抑えられていても痛みが出るのは、光は皮膚にも当たっているからです。
この皮膚には血液や水分があります。
出力は抑えられていても、皮膚に含まれる水分や血液に当たる事で痛みが出ると言われています。
痛みを和らげるには、照射する前に冷却剤を皮膚に当てるか冷却機能付き家庭用脱毛器を使用する事で痛みの緩和が期待出来ます。
IPL脱毛器のメリット
家庭用脱毛器は大半がIPL方式を採用しています。
ではIPL脱毛器のメリットはどのような事があるのでしょうか。
IPL方式を採用しているのは、幅広い波長が使われているからです。
この波長により光の届く範囲が変わってくるので、浅い毛から深い毛にまで光を届けられるという事になります。
例えば腕に生えている毛は浅いですが、脇に生えている毛は深い部分から生えています。
波長の幅が短い場合には腕の毛にしっかり対応できますが、脇の毛には光が届きにくいという事になります。
IPL方式の特徴として波長幅が広いので、ご家庭で使用する場合には部位を選ばず使用出来るようになっています。
この部位のムダ毛には使用出来るかな?というのは考えずに使う事が出来るのは良い点ですね。
ただ目の周りや粘膜部位(IOゾーンや鼻の中)のムダ毛には照射出来ません。
IPL方式が採用されるのは初めて家庭用脱毛器を使用する方にも使いやすいというメリットがあります。
IPL脱毛器のデメリット
幅広いムダ毛にも対応できるIPL脱毛器ですが、デメリットもあります。
それは幅広いムダ毛に対応する反面、光の届く範囲にムラが出てしまうという事です。
例えばAのムダ毛に光がしっかり届いても、Bのムダ毛には光が届いても弱くなってしまうという場合があります。
これは波長が一定でない為、ムラが出やすいのがIPL方式のデメリット。
これにより時間が経つとムダ毛がまばらに生えてきたり、濃い毛や薄い毛が生えてくる場合もあります。
ムダ毛がまばらに生えるのは、毛周期により対応出来て無い事も考えられます。
しかしIPL方式の家庭用脱毛器は、このような事も多くあるので継続して照射していく必要があります。
レーザー式とIPL方式の違いは?
IPL脱毛器の特徴はなんとなくお分かり頂けたかと思います。
IPL方式の他にもレーザー式というのがあります。
レーザー脱毛は医療機関でのみ使用され、永久脱毛の効果が期待できます。
ではIPL方式とレーザー式の違いは何でしょうか。
IPL方式は波長幅が広いとお伝えしました。
一方でレーザー式は波長が一つに絞られています。
IPL方式は波長幅が約750nm〜1000nm位ですが、レーザー式は750nmや980、1036nmのようになります。
その為、ムダ毛に合わせたレーザー脱毛器を使用しなければならないので、専門的な知識が必要になります。
更にパルス幅(光を照射する長さ)の調整も必要になるので医療機関のみで使用されるのは納得がいきますね。
パルス幅や波長の長さにより痛みが変わってきますので、ここは医師の技術が必要になります。
このパルス幅や波長を選ぶ事で、ピンポイントにムダ毛にダメージを与える事が可能です。
IPL方式のように光にムラが無くなるので、効果を早く実感しやすくなります。
エステ脱毛よりも医療脱毛は永久脱毛が期待できますので、今までよりもムダ毛を薄くしたい場合には医療脱毛をしてみるのも良いかもしれませんね。
家庭用でもレーザー式がある?
レーザー式は医療脱毛のみとお伝えしましたが、家庭用でも唯一のレーザー脱毛器があります。
これは医療脱毛とは違いますので、家庭でも使用出来るようパルス幅が抑えられています。
その為、永久脱毛の効果はありませんがピンポイントでムダ毛に照射する事が出来ます。
照射範囲は狭いので幅広い部位(脚や腕)はトリートメントに時間が多少掛かりますが、脇や髭などにはとても使いやすい脱毛器となっています。
IPL脱毛器は家庭用とエステ脱毛で何が違う?
IPL方式の脱毛器はエステ脱毛と家庭用脱毛器では機器の大きさが全く違います。
エステで使用される脱毛器は家庭用に比べると出力に差が出ます。
医療脱毛のような強さは出せ無いものの、家庭用脱毛器よりは照射力を強く出来るので抑毛効果が早めに実感出来ると考えられます。
エステ脱毛は資格を持った方が施術する訳ではないので、不用意に出力を上げる事はお客様のお肌のトラブルを招く場合もあります。
この為、エステ脱毛では家庭用脱毛器とほぼ変わらないと考えて良いでしょう。
しかしエステ脱毛ならではの良さもあります。
それは脱毛方式が複数ある場合も。
一般的なIPL方式に加え、SSC方式やSHR方式などを行ってくれるエステ脱毛もあります。
SSC方式はジェルを塗布して、光をムダ毛に浸透させて減毛を促します。
SHR方式は毛が生えるように指令を出すバルジ領域に熱ダメージを与えて減毛を促します。
どちらも効果が出るのに時間は掛かりますが痛みは少ないので、痛みが苦手な方はこのような方式で脱毛をしてくれるエステ脱毛を選んでみると良いでしょう。
この他にも比較的安価に脱毛がお試しできたり、経験したスタッフによる施術をしてもらえます。
家庭用脱毛器では不安な方はエステ脱毛に通う事で、自身で行わずとも減毛してもらえるのが魅力です。
○家庭用脱毛器
・自宅で好きな時間にお手入れが出来る。
・予約をして通う必要が無い
・脱毛器のみの料金で済む
○エステ脱毛
・専門のスタッフにお手入れしてもらえる
・IPL方式以外で施術を行える
(複数の機器を所有しているエステ脱毛のみ)
・一人ではないので、会話しながら行える
どちらも減毛の効果になりますので、定期的にトリートメントをしなければなりません。
料金を安く抑えたい方や通うのが面倒な方は家庭用脱毛器を。
自身でトリートメントするのが不安な方や相談しながら楽しく施術したい方はエステ脱毛を選んでみて下さい。
家庭用IPL脱毛器の効果は?
家庭用脱毛器のはムダ毛を薄くする、またはムダ毛を少なくする減毛の効果が期待出来ます。
効果が現れてくるのは人により違いますので、はっきりとこの位とは言えません。
しかし平気的に見ると、腕の毛をトリートメントした場合に早い方であれば約2週間くらいでムダ毛が抜けてきます。
使用頻度は初週にニ度程のお手入れをして、2週目に一度位です。
遅い方でも4週目くらいには実感出来てくると思います。
照射レベルや機種、部位によっても変わってきますので、あくまでもこれは目安にして下さいね。
また脇や髭、Vゾーンなどの太い毛には更に効果が実感するまで期間が必要です。
効果が出ないからと照射レベルを全ての部位で最大にして行うのは注意が必要です。
脇や髭などは毛が太いですが、皮膚は薄いので赤みが出やすくなります。
もちろん平気な方も居ます。
最初は少しずつ照射レベルを上げていき、痛みがあるところで止めるなどすると無理なくお手入れが出来ます。
確かに照射レベルが高ければ効果を実感しやすくなりますが、お肌への負担も高くなります。
エステなどでもいきなり強いレベルでの照射は行いませんよね。
脱毛器を使用するのはムダ毛を薄くするのが目的ですが、同時にお肌も労ってあげましょう。